かんとくの日記

Gooブログ移民。東京在住会社員の音楽・演劇・本・旅などのゆるゆる備忘録。 Since2008

2019-01-01から1年間の記事一覧

ノットによる素晴らしい1年の結び(ノット?):ジョナサン・ノット/東響/ベートーヴェン交響曲第9番 @サントリーホール

昨年、ここ数年続けてきた「ぼったくり年末第九ボイコット運動」に挫折したばかりだが、今年もノット、東響の第九という誘惑に抗しきれず、ボイコット運動は休止を続けることとなった。ノット・東響のコンビは今年も日本のクラシック界を大いに盛り上げてく…

とある出張の風景 @息をのむ朝 コロラド州デンバー(2)

仕事の方は、クリスマス前にもかかわらずデンバー、ベイエリア、NY、テキサスと全米から集まったメンバーと2日間缶詰になって、来年度の事業戦略、ビジネスプランについて、喧々諤々の議論が展開された。夜のビジネスディナーでは皆々の出身地を紹介する時間…

とある出張の風景 @クリスマス時期のコロラド州デンバー(その1)

今年最後の海外出張で米国コロラド州デンバーを訪れた。学生時代(うん十年前)にグレイハウンドバスのアメリパス(今もあるのかしら?)でのバックパック・アメリカ横断旅行で立ち寄って以来である。 丁度クリスマスの前週に当ったため、空港は休暇で故郷に…

「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」 @国立西洋美術館

国立西洋美術館で開催中のハプスブルグ展に足を運んだ。日本・オーストリア友好150周年記念に相応しい充実の企画展であった。15世紀から19世紀に渡るハプスブルグ帝国の王家所蔵の絵画、武具、工芸品などのコレクションが惜しみなく展示されている。展示品の…

晩秋の甲斐路 @慈眼寺(笛吹市・一宮町)

11月最後の土曜日、山梨に所要があって出かけた。週末朝の中央高速道の下り渋滞を想定して早めに東京を発ったら思いのほか混雑は無かった。勝沼インターを降りて20号のバイパスを西に向かって走っていると、道路脇に「慈眼寺」なる標識が立っていた。標識に…

N響C定期/指揮 ディエゴ・マテウス/ベルリオーズ 幻想交響曲 ほか

私にとっては2019年最後のN響定期。今回の指揮は、ベネゼエラ出身の若手ディエゴ・マテウス。既にN響とも共演歴もあるし、サイトウ・キネン・オーケストラも振っているらしいが、私は初めて。同じ「エル・システマ」出身のドゥダメルのようなカリスマ性は感…

「コートールド美術館展 魅惑の印象派」 @東京都美術館

ロンドン在住時にコートールド美術館には2回しか行けなかったが、好きな美術館の一つであった。中心部にあるにもかかわらず、邸宅の一室のような館内で、ナショナルギャラリーやポートレート美術館のように観光客で一杯ということもない。落ち着いて、好きな…

N響12月A定期/指揮 鈴木優人/メンデルスゾーン 交響曲 第5番 「宗教改革」ほか

オルガン奏者としてのN響との共演はあるものの、指揮者として定期演奏会への登壇は初めての鈴木優人氏。調布音楽祭やBCJで、毎年接しているので個人的にもとっても親近感がある。是非、N響の指揮デビューを成功で飾ってほしいと応援の気持ちで席に着いた。 …

多民族国家シンガポール

〈マラバール・モスク〉 先日、10月に続いて、今年2回目のシンガポール出張に行ってきました。今回は機中1泊、現地2泊という短い日程だったので、見仏ジョギングすらできませんでした、なので、今回は自分自身の記録のために、2回の出張での(ほぼ)初シン…

N響11月C定期/指揮 ヘルベルト・ブロムシュテット/モーツァルト〈ミサ曲〉ほか

今月は土曜日公演を金曜日に振り替え。金曜夜の演奏会は一週間の疲れが一挙に噴き出すので、鬼門なのだがしょうがない。強い冷たい雨が降る中、NHKホールへ。 前半はモーツァルトの交響曲第36番リンツ。室内楽的な優しく繊細な音楽がホールに響く。そして、…

N響11月A定期 ブロムシュテット指揮、ブラームス交響曲第3番ほか

毎年、今年が最後になるんじゃないかと思いながら足を運ぶブロムシュテットさんとN響の演奏会。そして、毎年その若々しい指揮ぶりに驚嘆し、新鮮な感動がある。それは92歳となった今年も同様だった。 後半のブラームス交響曲第3番。何度も生で聴いているが、…

「建国300年 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」 @Bunkamura ザ・ミュージアム

スイスとオーストリアに挟まれた欧州の小国リヒテンシュタイン公国が持つコレクションの展覧会。5年ほど前にも同様の企画が新国立博物館で開催されていた記憶がある。持てる資源をフル活用して、外貨を稼いでいるのだろう。 文化村のザ・ミュージアムは決し…

外れ年だった紅葉 @山中湖、河口湖(2019年11月)

11月上旬に毎年恒例の山中湖に紅葉狩りにでかけたが、残念ながら今年は外れ年だった。11月に入っても気温が高く、色付きが遅かったというのもあるが、なによりも夏・秋の台風の影響で葉が既に落ちたり、傷んだりしていて、紅葉狩りとしては全くと言ってよい…

映画〈グリーン・ブック〉(監督:ピーター・ファレリー )

才能と名声を得た黒人ピアニストとその彼のコンサートツアーの運転手兼ボディガードとなったイタリア系アメリカ人の2人の交流を描くロードムービー。実話にヒントを得た作品で、タイトルは黒人専用の旅行ガイドの名前に由来しているとのこと。出張帰りの飛行…

見仏記 @シンガポール

先月、シンガポールへ出張の機会があった。以前仕事で1度訪れたことがあるが、現地総滞在時間20時間未満の駆け足出張だったので、実質初めてである。今回は3日間の滞在だったが、毎度のことで日中は会議室に缶詰、夜はビジネスディナーで自由時間はほぼゼロ…

閑古鳥のホールは熱気で一杯:指揮 クリスチャン・ヤルヴィ/MDRライプツィヒ放送交響楽団 @すみだトリフォニーホール

開演10分前に当日券を購入し慌ててホールに駆け込んだ瞬間、わが目を疑った。「あれ、なんか違うところに来た?」3階席なのだが、目に入るのは空席ばかりで、人がいない。もちろん全くいないわけではないのだが、ぱっと見、座席の2割も埋まってないように思…

尾張の一宮 @真清田神社

私事で愛知県一宮市に出かける用事があり、当地で一泊した。恒例の旅先の朝ジョギングで、地名の由来となっている尾張の一宮である真清田神社(ますみだじんじゃ、眞清田神社)まで走った。JR一宮駅(または名鉄一宮駅)から2k程度の距離である。 社殿は第2…

〈調布能楽odyssey破 守破離〉 @調布市文化会館たづくり1階

先日、調布の文化会館に狂言・能の公演に出かけた際に見学したのだが、同館の1階で能に関するとってもユニークな展覧会が開催されているので紹介したい。 能の「「守破離」の思想をもって、能楽師 山中迓晶さんと覆面アーティストamさんが、伝統芸能の「過…

映画 〈イエスタデイ〉 監督:ダニー・ボイル

リチャード・カーティスの脚本、ネタがビートルズということでは見ないわけにはいかない。 物語はリチャード・カーティスらしい、現実的には(きっと)あり得ない物語。売れないミュージシャンがビートルズが存在しなかった世界にスリップし、ビートルズの曲…

〈調布能楽odyssey 破 狂言×ミライ×能〉 @調布市文化会館たづくり 2階 くすのきホール

調布市の文化会館たづくりで行われた能・狂言の入門的なイベント「調布能楽odyssey 破 狂言×ミライ×能」にでかけた。歌舞伎は何度か観劇経験あるが、能・狂言は高校生の時の演劇鑑賞教室以来(当たり前だが、当時は全く興味なし)なので、実質初めて。 600年…

えらいてんちょう『しょぼい起業で生きていく』(イーストプレス、2018)

何故この本を図書館で予約したのか、記憶が定かでなくなるぐらい待ってようやく廻って来た。きっと、どっかの新聞で紹介されていたのを見て予約をかけたのだと思う。とっても読み易くて、1時間ちょっともあれば読み通せてしまう本なのだが、私にはいろんな意…

〈合戦図―もののふたちの勇姿を描く―〉 @徳川美術館

もう1月以上前ですが、お盆の後半に私用で名古屋に行く機会があり、その帰路に徳川美術館に立ち寄りました。御三家筆頭の尾張徳川家縁の品々を集めた美術館です。前々から気にはなっていたところではありましたが、訪れるのは初めてです。 名古屋地方特有の…

本当だった「一生に一度だ!」:ラグビー・ワールド・カップ ウェールズvsオーストラリア @東京スタジアム

前日の日本vsアイルランド戦の余韻が残る中、念願のライブ観戦にでかけた。チケット争奪戦で日本戦は連敗を続けたが、日本戦以外で当選した2枚のうちの1試合である。ウェールズvsオーストラリアという強豪国同志の好カード。 京王線の飛田給駅で降りると、試…

大沼保昭 (著), 江川紹子 (著) 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて (中公新書,2015)

新聞の書評欄で取り上げられていたのが気になって、手に取った。とっても良書である。 現在の泥沼化している韓国との歴史認識のギャップがどこから生じるのか、克服する術はあるのか、個人的に日々メディアのニュースを見聞きするたびに感じる「?」である。…

電動付自転車ぐるりん号で塩山エリア(甲州市)を廻ろう!(恵林寺、放光寺、はやぶさ温泉)

甲府に行く機会があったので、15年ほど前に一度訪れた〈はやぶさ温泉〉を再訪したく、塩山駅で途中下車し温泉+見仏の4時間ほどの小旅行を楽しんだ。 塩山駅からはやぶさ温泉には4キロ余りなのだが、路線バスは一日に4・5本しか走っておらず時間が合わない。…

マーラー交響曲第5番の2連戦は・・・:ヴァイグレ/読響 @東京芸術劇場

全くもって自分が不真面目なだけだが、N響の定演の演目はいつも1週間前になってやっと確認する。(天つばだが、この受け身な定期会員がクラシック音楽の演奏会をエキサイティングでないものとする一つの大きな原因だと思ってる)それで先週末に初めて気が付…

パーヴォ、N響の名演リストに追加! 9月C定期/マーラー交響曲第5番 他

<木々の葉の色が少しづつ変わって来てます> 前週に続いてパーヴォ、N響へ。この日はメインにマーラーがあるためか、完売までは行かないまでも客席は9割以上は埋まっており、普段以上の熱気がむんむん詰まってました。 前半のシュトラウス 歌劇「カプリッチ…

あひるなんちゃら 〈シュカシュカ〉 @下北沢 駅前劇場

連休最終日、家人にひっついて下北沢へ「あひるなんちゃら」という劇団の<シュカシュカ>という芝居を見に行く。 この劇団の芝居は3月以来。前回の<ハルサメ>もタイトルでは何の芝居か見当つかなかったが、今回も同様、タイトルでは何だか分からないし、H…

パーヴォ、N響:ポーランドプログラムでシーズンスタート 9月A定期

9月N響定期は、私にとって秋のスタートの号砲。定演が始まると、やっと夏の余韻を脱し、日常のサイクルが廻り始める。 今シーズンも、N響シーズン初めの9月はA,B,C定期全てのパーヴォのコンサート。私はこれは常任指揮者として、とっても素晴らしいことだと…

恩田陸 『蜜蜂と遠雷(上)・(下)』 (幻冬舎文庫、 2019)

久しぶりの小説。恩田陸さんの小説は家族が読んだものが何冊か家にあるのだが、私は初体験。 世界的ピアニストへの登竜門となる国際ピアノコンクールを舞台に、コンテスタント、審査員、関係者らの音楽への関わり方や人生が描かれる。読む人によって違った角…