美術展(2012.8~)
質量ともに充実の美術展で見応えたっぷりだった。 「目玉」作品と「その他の出番少なし」作品との抱き合わせ美術展とは明確に一線を画している。 ルネサンス期から印象派までの作品が時代別に展示され、さながら西洋美術史実習という感じ。企画としてはスタ…
日本史の教科書には必ず載っている空也上人立像が六波羅蜜寺からやって来た。実物を拝したことがないので、これは行かねばということで東京国立博物館へ。 展示物が限られているためか、特別展で使うことの多い平成館ではなく本館1階の特別室を使った展示と…
「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を見に上野の東京都美術館を訪れた。上野の美術館は随分久方ぶりである。 何者かに塗りつぶされていたキューピットの画中画が修復によって現れ、オリジナルの姿に戻ったフェルメールの…
2011年の1月に訪れて、衝撃的な感動を得たポンペイ。その展覧会ということで、迷うことなくトーハクへ足を運んだ。現地を訪れる迫力には及ばないが、その魅力を余すことなく伝える必見の展覧会である。 ギリシャ・ローマ文化の影響を受けた当時のポンペイの…
少し隙間時間があったので、タクシー使って北海道立近代美術館を訪れました。北海道立近代美術館のコレクションからの西洋版画展がお目当てです。 デューラー、レンブラント、ホガース、ゴヤなどの西洋画家の巨人たちの版画が展示されています。細部まで丁寧…
会期前半に一度訪れた美術展ですが、見応えたっぷりだったのと、後期は展示がかなり入れ替わるので、再度訪問。中世以後の日本と欧州における動物の絵を観賞することで、人間と動物との向き合い方、考え方が浮かび上がる展覧会です。 日本画は相当数の作品が…
ユニークで興味深い企画展が多く、ちょくちょく足を運んでいる府中市美術館を訪れました。今回のテーマは、「日本は動物の絵の宝庫」として、「かわいい、面白い、美しい……理屈抜きに楽しめる作品が山ほど」ある動物の絵を「西洋の絵とも比べることで、この…
〈美術館入口〉 「感染防止のため家に居ろ」と知事様は仰るものの、正直、もういろんなダブルスタンダードにはあきあきしているし、基礎疾患枠でワクチン接種も終了したので、4連休を使って久しぶりに箱根のポーラ美術館を訪れた。この美術館、箱根の緑豊か…
まさか緊急事態宣言がここまで延長されるとは想定できなかった人が多かったのではないでしょうか。私自身は4月に宣言直前に1度訪れたものの、再訪問した上で感想をブログに掲載しようと思っていたのですが、当初予定どおり5月末で会期終了となってしまいまし…
東京西部八王子市の創価大学キャンパスに隣接した東京富士美術館で開催中の「THIS IS JAPAN」展を訪れた。何度か訪れている美術館だが、郊外の立地であるので小旅行気分で、空間的にも時間的にゆったりゆっくり鑑賞できるので、お気に入りである。今回の企画…
ロンドンにはお勧め美術館がたくさんあるが、その中でもユニークさ、面白さ、質の高さで独自のポジションを確保しているのが、ナショナル・ポートレート・ギャラリーだ。隣接したナショナル・ギャラリーと比べると館内が狭いのは残念だが、イギリスの歴史・…
もう2カ月近く前のことなのですが、備忘を兼ねてアップします。 8月下旬に所用で山梨を訪れた際に、ミレーのコレクションで有名な山梨県立美術館に立ち寄りました。学生時代に訪れて以来、うん十年ぶり、2回目の訪問です。 〈美術館入口〉 コロナの感染対策…
新型コロナウイルスの対応で会期が変更されたロンドン・ナショナル・ギャラリー展に行ってきました。春には展覧会そのものの中止を覚悟していただけに、本当にうれしい開催です。まずは、関係者の方々に大感謝。 個人的にナショナルギャラリーは、ロンドン駐…
3月に府中美術館を訪れて4カ月半ぶりに美術展に足を運びました。長い今年の梅雨が明けて、水草で水面が一杯に覆われた緑のお濠、夏の雲、夏の青空の組み合わせが、本格的な夏の訪れを感じさせてくれます。 東京の美術館は、どこも感染防止に注意しながら開館…
都心の美術館がコロナウイルスの影響で軒並み休館の中、開館を継続している府中美術館(4月3日現在、12日まで土・日・月は休館)。新たな企画展の会期早々にでかけた。 今回の企画は、江戸時代の「ふつう」の絵画をやまと絵、狩野派、京都の四条派、岸駒と岸…
コロナウイルス感染騒ぎで国立新美術館も3月15日まで休館中なので、3月16日までの開催期間の本展がどうなるか分からないが、幸運にも休館前に訪れることができたブタペスト展の印象を残しておきたい。 1869年に修好通商航海条約に調印した日本とハンガリー(…
「江戸時代の府中に暮らした人々の残した史料から、当時の死生観を探」るという面白そうな特別展が開かれていると知って、府中郷土の森博物館を訪ねた。多摩川沿いにあるので、長距離ランニングの際に近くを通ったことはあるのだが、博物館の訪問は初めて。…
江戸東京博物館で開催中の大浮世絵展を訪れた。喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳という五人の江戸時代を代表する浮世絵師による、誰もがどこかで目にしたことのある代表的浮世絵が惜しげなく展示してある。作品の多くをシカゴ、ミネア…
国立西洋美術館で開催中のハプスブルグ展に足を運んだ。日本・オーストリア友好150周年記念に相応しい充実の企画展であった。15世紀から19世紀に渡るハプスブルグ帝国の王家所蔵の絵画、武具、工芸品などのコレクションが惜しみなく展示されている。展示品の…
ロンドン在住時にコートールド美術館には2回しか行けなかったが、好きな美術館の一つであった。中心部にあるにもかかわらず、邸宅の一室のような館内で、ナショナルギャラリーやポートレート美術館のように観光客で一杯ということもない。落ち着いて、好きな…
スイスとオーストリアに挟まれた欧州の小国リヒテンシュタイン公国が持つコレクションの展覧会。5年ほど前にも同様の企画が新国立博物館で開催されていた記憶がある。持てる資源をフル活用して、外貨を稼いでいるのだろう。 文化村のザ・ミュージアムは決し…
先日、調布の文化会館に狂言・能の公演に出かけた際に見学したのだが、同館の1階で能に関するとってもユニークな展覧会が開催されているので紹介したい。 能の「「守破離」の思想をもって、能楽師 山中迓晶さんと覆面アーティストamさんが、伝統芸能の「過…
関羽像 明時代・15~16世紀 新郷市博物館蔵 東京国立博物館で開催中の「三国志展」に行ってきた。「リアル三国志」というサブタイトルが示す通り、物語としての「三国志」を、三国時代のリアルな歴史文物で追いかけるという企画である。展示には横山光輝の漫…
国立新美術館で開催中の〈ウィーン・モダン〉展に行ってきた。「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」というサブタイトルだったので、てっきりウィーンの世紀末美術の展覧会と思っていたら、私の早とちりで、たしかに「世紀末『への』道」なの…
府中市美術館で開催されている「棟方志功展」に会期最終日の午後にやっと訪れることができた。棟方志功の板画(棟方は自分の「木版画」を「版画」と呼んでいた)をまとめて見る機会は、15年以上前に青森に〈ねぶた祭り〉を観に行った際に、市内の美術館で観…
ゴールデンウィークに奈良の室生寺、長谷寺を訪ねたが、それらに阿部文殊院と岡寺を加えて、いずれも7〜8世紀に創建された古刹が保有する仏像の企画展示が東博で開催されている。東博への入場料だけで見学できる。展示品は多くはないだが、質が高くお勧めだ…
今年の数多い展覧会の中でも最も楽しみにしてきたのがこの「クリムト展」である。クリムトの絵をまとめてみる機会はウィーンにでも行かない限りなかなかない。本展では「日本では過去最多となるクリムトの油彩画25点以上」が展示されている。 空いているはず…
こういう偶然があるから旅は楽しい。奈良市内を歩いていると、目についたのが県立美術館の特別展のポスター。東大寺を描いているのだが、デザインや色合いに魅かれる。よし、実物を見にいこうということで、事前の予定にはなかった県立美術館を訪問した。 …
金曜日の夕刻、週末突入の景気づけに好きな三菱一号館美術館に足を運んだ。ラファエル前派の理解者でありサポーターであったイギリスの美術評論家ジョン・ラスキンの生誕200年を記念して、ラファエロ前派およびその前後の関連する画家の作品を集めた特別展…
ひと月ほど前になってしまったが、東寺展に行ってきた。これは超お勧め。何といっても、あの講堂にある21体の立体曼陀羅のうち16体が勢ぞろいしているのである。この会期中に東寺に行った人はさぞかしがっかりするに違いない。 彫刻、絵画、書跡、工芸など密…